ウナギの泥抜き水槽の製作

釣ったウナギは無理して針を取らずにハリスを切って、水を1-2センチだけ入れたクーラーボックスに一晩入れておけば泥を吐きます。

今回は釣ってきてすぐに捌くことが出来ない場合やストックするために生かしておく「泥抜き水槽」を製作しました。水槽は蓋付きのコンテナボックスや衣装ケースを使います。ウナギはちょっとした隙間を尻尾のほうからウニウニっと入り込み逃走するのでなるべく隙間を作らないことがポイント。ろ過機は外部フィルター式の「オートパワーフィルター AX-60」を使用するため、蓋にパワーフィルターのホースと水中モーターの電源コードを通す穴をドリルで開けました。(電源コード用φ25mm ホース用φ20mm)


電源コード用の穴がφ25mmなのはコンセントプラグを通すためです。通した後は隙間が出来るので、ホームセンターの電設資材コーナーで購入したゴムブッシングで対策をします。


電源コードが通るくらいの穴を中央に開けてからハサミで切れ込みを入れます。


電源コードを穴に通してから蓋の穴にゴムブッシングを嵌め込みます。


水槽(コンテナボックス)と外部フィルター(オートパワーフィルター AX-60)
これならさすがのウナギも逃走できないでしょう。


水槽は高さがあるものより広いものを選択しましょう。写真の上側にあるのが水中モーターで吸入ホースと電源コードが見えますね。排出ホースとシャワーパイプは写真のようにしてエアレーションを強くします。


せっかく作った「泥抜き水槽」ですが設置場所は秘密基地(作業小屋)で課題は電力・・・。ここは毎日は電気を使わないけど高圧洗浄機や電動工具など消費電力が大きい電気器具を使うので蓄電池(バッテリー)はマリン用ディープサイクルバッテリー(12V 115Ah 1380W)を2個並列接続させて1380W×2=2760W分あります。これなら連続で1時間電動工具を稼働させても大丈夫(実際はそこまで使わないし)です。しかし発電能力はたったの48W(設計値)なんで満充電するには何日も掛かります。
ということで消費電力が少なくても24時間365日モーターを駆動させる「泥抜き水槽」のようなシステムには向きません。

下記の通り計算上ではまさしくトントン。

■発電電力
実際の1日の発電量は(48W*75%*3時間)※1+(48W*35%*5時間)※2で192W
※1 フル発電
※2 朝夕時間帯発電

■消費電力
水中モーターの消費電力は7.7WだけどAC/DCコンバーター(交流直流の変換機)のロスを含めて8W*24時間で192W。

これでは充電ができないので曇ったり雨が降って発電能力が落ちれば蓄電池(バッテリー)は徐々に電力を失っていきます。ウナギの泥抜き水槽の稼働も時季的なものですが安定的に不安なく運用するには発電能力を上げるか、もしくは蓄電池(バッテリー)の容量を上げないといけません・・・。


■改良 1

今年は猛暑でとてもエアレーションだけでは水温を適温にキープできないので外部フィルターを水で浸し扇風機で冷却するようにしました。それでも水温が30℃近くあるので保冷剤も使用しています。


簡単に水換えができるようにペヤングソース焼きそばみたいに角に穴を開けました。


蓋の開閉がスムースに行えるようにシャワーパイプをケースでなく蓋に貼り付けタイラップで固定しました。


■改良 2

まだ7月だというのに連日33℃を超えてコンテナ倉庫内は40℃近く(ヤマザキパンのコンテナで断熱材が入っているからまだマシなほうなんですが)になるので外部フィルターを冷却しているケースに保冷剤を投入して1日に数回交換しているけど(自営業だからなんとかできる)かなりしんどいので水槽用ペルチェ式クーラー「テトラ クールタワー CR-2 NEW」を導入しました。仕様によると外気温にたいし-4〜-7℃の効果があるとのことなんで外部フィルターの強制冷却を合わせてなんとか水温30℃に抑えられています。


水温30℃くらいなら水を循環させてエアレーションをしてやればウナギは元気です。経験的に水の動きを止めると喧嘩して相手を傷つけてしまうので過密させる場合は必ずシャワーでエアレーションをしたほうがいいと思います。


これだけ暑いとドバミミズの保存も大変です。僕は冷温庫で保存しています。


DIY 修理や自作をするための工具と知識


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