エンジンオイルの選択

自動車のエンジンオイルについてですが、個人的には街乗り程度なんで品質より交換頻度を重視するタイプなんだけど、最近の車は一万キロ毎のオイル交換でいいようですね・・・。それだけ製造時の寸法誤差(昔は慣らし運転が必須で初回のオイル交換時はエンジンオイルに鉄粉がたくさん混じってました)が少ないのでしょう。またエンジンオイルの推奨粘度も低粘度化していますが、これは始動時の低温状態と暖気後の高温状態でのエンジン各部のクリアランスの変化が小さいということなんでしょうね。なにはともあれ自動車のメンテナンスの基本であるエンジンオイルについて復習しておきたいと思います。

製法による分類

鉱物油

最も普及しているベースオイル。原油から作られているオイルです。一般の走行なら問題なく使えます。

部分合成油

化学合成油の高性能と鉱物油の低コストをバランスさせた高性能ベースオイル。鉱物油の弱点である揮発性の高さを化学合成油でカバーして性能を向上させています。毎日のように車を運転する方におすすめ。

化学合成油

化学的に作られたエンジンオイル。エンジンオイルに求められる性能を満足させるために不要な成分がまったく含まれてはいないから低温時の流動性が非常に良く高温時の耐久性も十分。でも製造コストがかかるから値段が高めです。スポーツ走行をするなら化学合成油を入れよう。


品質による規格

API規格

  • SE 1971年以降の一部および1972年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。酸化・高温デポジット・さび・腐食などの防止に対しSA SC油よりもさらに高い性能が必要。
  • SF 1980年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。
    酸化安定性および耐摩耗性においてSEよりもさらに高い性能が必要。
  • SG 1989年以降のガソリン乗用車・バン・軽トラックに適応。デポジット、酸化、摩耗、さび、腐食などの防止に対しさらに高い性能が要求される。
  • SH 1993年型以降の車に対応。SGの最低性能基準を上回る性能を有し、耐デポジット性能・耐酸化性能・耐摩耗性能および耐さび性能・防食性能でSGに代わるもの。
  • SJ 1996年型以降の車に適応。耐ブラックスラッジ性能・耐酸化性能・耐摩耗性能および耐さび性能・防食性能でSHに代わるもの。
  • SL 2001年度制定。高温時におけるオイルの耐久性能・清浄性能・酸化安定性を向上すると共に厳しいオイル揮発試験に合格した環境対策規格。
  • SM 2004年制定。SL規格よりも省燃費性能の向上、有害な排気ガスの低減・エンジンオイルの耐久性を向上させた環境対応オイル。またこれまで試験の無かった劣化油の低温粘度を計る試験が追加され、低温流動性・酸化劣化に優れたベースオイルを使用する必要がある。
  • SN 2010年制定。これまで一番厳しい規格であったSM規格よりも省燃費性能・オイル耐久性・触媒システム保護性能の改善が求められる。省燃費性能はSM規格対比0.5%以上の改善。オイル耐久性はデポジットの発生をSM規格対比14%以上改善。触媒システム保護性能の改善は触媒に悪影響を与えるリンの蒸発を20%までに抑制することが求められる。

粘度による規格

SAE規格

SAE規格で10W-30の場合、左側の数字が低温時の粘度を示し、数字が小さいほど低温下でも硬くならずやわらかい状態を保持します。WはWinter(冬)の頭文字。右側の数字は高温時(エンジンが暖まった状態)の粘度を示し、数字が大きいほど高温下でも適度な粘度を保ちます。

ストリーム 推奨エンジンオイル

ホンダ純正オイル(4サイクル四輪車用)

  • ウルトラLEO SM 0W-20
  • ウルトラLTD SM 5W-30
  • ウルトラ GOLD SM 5W-40
  • ウルトラ MILD SM 10W-30

※規定量 オイル交換時:3.5リットル。オイル オイルフィルター同時交換時:3.7リットル。


ストリーム RN8


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください