経済的にもエコな充電池 エネループ エボルタ

■繰り返し使える便利な充電池「エネループ」

乾電池型充電池といえば「エネループ」というくらい三洋電機製の充電式ニッケル水素電池が有名です。

このエネループは2005年11月に発売され当初の充電回数は1000回でしたが、現製品は1500回に強化されています。また自然放電を抑え、充電すれば3年後でも使えます。そして肝心な値段ですが、単3形4個入り+充電器で2,500円前後でネットで入手できます。(店によってかなり幅があるので注意が必要かも知れません。)充電コストは三洋電機のホームページによると、単3形1本で0.2円だそうです。あと、発売当初は電池のサイズが規格いっぱいの大きさだったので、電気製品によっては電池がセットしずらい(入りにくい)ということが稀にあったようですが、充電池と乾電池のサイズ規格が統一された2007年のJIS改訂後の製品は問題ないそうです。

■経済的にもエコな充電池

デジタルカメラで単3形4本の使用を想定し、コスト計算してみます。エネループ単3 4本+充電器の値段を2,500円、1回あたりの充電コストを0.8円、図のとおり満充電1回で2時間使用できるとすると、10時間(5回充電)の使用コストは2,504円となります。かわって乾電池です。4本160円として、使用時間は30分ですから、10時間使うとすると、4本*20回(交換)で総使用本数80本、3200円。たった10時間の使用で元がとれることになります。
そしてエネループは1500回充電ができますから、残り1495回は充電コスト1196円だけで使用できます。以上のことからも経済にもたいへんエコであると言えると思います。

■専用バッテリーを使用する製品の購入は避ける

経済的にもエコであることがわかっていても、乾電池を使用する電化製品は限られています。ましてや乾電池を使用する電化製品は消費電力が少ないので滅多に交換することがない・・・。リモコンとか年に1回交換するかしないかですよね。これでは充電池にするメリットが薄い。消費電力の多い電気かみそりやデジカメ、ラジオや音楽プレーヤーなどは専用バッテリーであることが多い。これは機器そのもののデザイン的制約であったりするからなのですが、機器を買い換えたりした場合、バッテリーの使い回しができないので不経済。自分も過去に買ったデジカメが専用バッテリーで、且つ電池容量が少ない時代だったので予備に何個も購入。カメラを使わなくなった今、失敗したなあと反省しています。次買うデジカメは乾電池形対応の機種にするつもりです。

乾電池が使えるデジカメ一覧

メーカー 型番 発売日
pixmo DSC90 ケンコー pixmo DSC90 2010/08
C1033 GE GE C1033 2010/04
PowerShot A495 CANON PowerShot A495 2010/02
COOLPIX L21 ニコン COOLPIX L21 2010/02
FinePix AX250 富士フイルム FinePix AX250 2010/10
Optio E90 ペンタックス Optio E90 2010/02
DSC1400Z ケンコー DSC1400Z 2010/08
A1255 GE GE A1255 2010/04
COOLPIX L22 ニコン COOLPIX L22 2010/02
A1455 GE GE A1455 2010/04
FinePix AX300 富士フイルム FinePix AX300 2011/02
FinePix AX200 富士フイルム FinePix AX200 2010/02
PowerShot SX130 IS CANON PowerShot SX130 IS 2010/08
FinePix S2500HD 富士フイルム FinePix S2500HD 2010/02
COOLPIX L110 ニコン COOLPIX L110 2010/02
FinePix S2800HD 富士フイルム FinePix S2800HD 2010/08
FinePix HS10 富士フイルム FinePix HS10 2010/04
FinePix S3200 富士フイルム FinePix S3200 2011/02

■スペーサーを使えば単3形を単2、単1形としても使える

電化製品に合わせて何種類ものサイズを揃えるより、スペーサーに電池をセットして単2、単1形として使ったほうが経済的な場合があります。ただし、消費電流が多いわけですから頻繁に充電をしなくてはいけないかもしれません。

■エネループ VS エボルタ

充電池と言えばエネループというくらいですが、そのとおり国内ではエネループが60%、パナソニックのエボルタが30%と2社でほぼ独占しています。またインドネシアなど海外では三洋電機のエネループのほうが認知度が高いそうです。ちなみにエネループは年間3,000万個を超える販売数を誇りますが、使い捨て乾電池に対しそのシェアはたった1%だそうです。ということは恐ろしい量の乾電池が製造され廃棄されているのですね。あと両社は経営統合を進めており、今後、ブランド名をどうするか注目です。

■エネループ ライト

もっと気軽に充電池をということで2010年6月に発売されました。エネループと乾電池の中間的存在で性能も値段も控えめです。頻繁に電池を使うということでなければエネループライトでもいいかなと思います。


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